【就活情報】タイプ別診断設問!!あなたは何タイプ??
タイプ別診断設問!!あなたは何タイプ??
これから、4つの項目において、2つの方向性を提示していきます。仕事をしてる自分を想像した時に、どちらの行動や気持ちになりやすいのかという事を考えてみましょう。
どちらがいい・悪いということではありません。また、どちらかに完全に分類ができるほど、人の特性は単純ではありません。「どちらかといえば、こっちかな?」「仕事の状況ではこっちかも」という感じで、自分の“起動スイッチ”を知るための道具のひとつとして考えてください。
①まず、動きたいひとなのか?考えたい人なのか?
出来事が起こった時の反応の仕方として2つあります。
【主体行動型】行動することでやる気が高まり、自ら動き出します。あまり考えずに行動に移すパターンがあり、行動が反射的だったり、猪突猛進な印象もあります。待っていることができず、自分で率先して周りを動かしていきたいと思っています。
【反映分析型】まず、考えてから行動に移すパターンを持っています。分析能力に優れて、周囲の反応を待つことができます。考えすぎてなかなか行動に移せなかったり、観察や分析をして終わってしまうことがあるかもしれません。
例えば、学生時代にアルバイトをしようと思った時。主体行動型の人は、思い立った瞬間に道を歩いていて見つけた張り紙のお店に、飛び込みで面接に行ってしまうかもしれません。反映分析型の人は、友人にどんなアルバイトをしているのかを聞いてみたり、アルバイト検索サイトでいくつもの案件を見比べてみるかもしれません。
主体行動型の人が、じっくりと考え、状況を見てから判断の上行動をする、というような組織にいると、いらいらしてしまうかもしれません。反映分析型の人が、「つべこべ言わずにとりあえずやれ!」というような組織にいたら、きっとストレスが溜まってしまうことでしょう。
このように、想像力を発揮して、自分の特性や仕事への理解に役立てていくのです。
②ゴールに目が行くか、課題に目が行くか
目標に向かって行動するのか、問題解決や問題回避に主軸をおくのかということです。
【目的・指向型】目標を持つことでやる気が出てきます。旗を立てたら、ひたすらゴールに向かって突き進みたいのです。そして、目標が見えないと、やる気は急速になくなります。また、問題解決や、課題抽出といったことは苦手です。
【問題思考回避型】トラブルシューティングが得意です。事前に起こりそうな問題をシミュレーションしてその対策を考えておいたり、現状の課題を見つけ出そう!ということにわくわくするのです。
ポジティブ・ネガティブという事ではありません。何かを成し遂げたいと思った時に、「どうすれば達成ができるのか」という事に意識が向くのか、「達成するために越えなければいけない壁はこれとこれ」という事に意識が向くのか、という事です。
例えば、試験が迫っている時。目的・指向型の人は、「試験が終わったら、ご褒美に旅行にでも行こう!」と思うと、やる気が一気に上がったりします。一方問題思考回避型の人は、「ここで落ちたら、もう後がない…」と思うと気合が入り集中できることになります。また、仕事や組織でも、多少の失敗よりも成果を上げる方が重視される場と、絶対にミスが許されない場があります。どちらの場が自分の特性を発揮できるのかという事を考えてみましょう。
③基準はどこにあるか?
成果の有無は、自分の中の基準に照らし合わせるのか、周囲の基準に照らし合わせるのかという点です。
【内的基準型】自分のやる気は自分で高めていきますし、決めるのは本人です。他人から教えられたことは、ひとつの情報として考え、他人のからの指示には抵抗する傾向もあります。周囲からの評価や情報がなくても、自分なりに納得をしていきます。周囲がほめてくれることは、もちろん嬉しいのですが、自分が納得しないと評価をされてもピンときません。
【外的基準型】他人の意見や指示・指図が必要です。外部の情報や、周りの人からのフィードバックで判断をしたり決めたりします。そして、外部からの情報は決定や命令として捉え、周りの基準や一般化したもの、あるいはチェックリストで自分の仕事を比較します。外的基準の人は、周囲からの評価や情報が“必要”なのです。「上司がきちんと見てくれている」「ちゃんとほめてくれた」ということがないと、やる気がなくなってきます。
仕事の評価のされ方なども、組織によってさまざまです。自分の傾向によって、どのような評価のされ方を望んでいるのかを理解しておくことは、やる気を維持するには必要なことでもあります。
④任されるのか、マニュアルを重視するのか
絶えず違うやり方を考えるのが得意なのか、決まったことをやり遂げることが得意なのかという点です。
【選択・多様性】システムを作ったり、発展させたり、自分で選択ができることを好みます。常に違うやり方や新しいことを考える、ということに動機付けされます。用意された手順や、マニュアルどおりにやるということを苦手とする場合があります。
【手順プロセス型】決められた手順に沿って、やり遂げることを好みます。また、正しいやり方や、手順に従うこと、信頼が置けることを大切にします。従う手順が整っていないと不安を感じたり戸惑う場合があります。
仕事の中には、常に改善を求められ、新しい方法を生み出さなければならないものもあります。一方、手順やルールが厳格で、ひとつひとつ確認をしながら進めるものもあります。仕事の仕方や教えられ方も、組織によって様々です。自分の特性を捉えながら、着任後の日常を想像することが大切です。
もちろん、どのような組織にも、それぞれのタイプの人がいなければ仕事は成立しません。そして、どちらかしかないというような組織もありません。しかし、人にはそれぞれ特性や傾向があるように、組織や仕事にも特性と傾向があります。自分の特性を理解し、なじみやすい仕事や組織を想定していくことは、働き方を考えていくうえで重要な視点です。
4項目の自分の方向性を考えながら、「自分はどんな行動パターンを持つ人なのだろうか」という事を文章にまとめてみましょう。そして、どのような環境ならば、自分の特性を発揮できるのかという事を考えてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆筆者プロフィール
菊池啓子(きくちひろこ)・キャリアコーチ 国家資格キャリアコンサルタント
株式会社リクルートの営業を経て独立。「自ら選んで、とべ!」という理念のもと、自らの望む生き
様を実現させたいビジネスパーソンの育成に力を注ぐ。企業研修トレーナーとして従業員 30 名ほ
どの中小企業から TOYOTA、オムロン、三菱地所など大手上場企業まで 50 社以上の企業研修を
実施。若手から管理職まで幅広い層の育成を手掛け、年間登壇数は毎年 100 回を超える。また、ア
スリートのメンタルサポートや3つの大学で講師としてキャリアデザインを担当。
著書に『一週間で完成!内定獲得できる本~ストレスに負けない就活コーピング~』(祥伝社)。
公式 LINE にて「ストレス対処法」「ビジネスコミュニケーションのコツ」
「自分の望むキャリア選択のヒント」などを毎朝コンパクトに発信。